国譲り神話の再現!美保関の≪諸手船神事≫12/3挙行! |
2012年 11月 21日 |
毎年、美保関では12/3に国譲り神話に因んだ諸手船神事が執り行われます。
この神事の内容を申し上げますと、
大国主命は少彦名命と協力してこの出雲の国を治めておられました。
その後高天原の天照大神が、出雲の国はわが子が治めるべきであると仰せられ、使いの神様を大国主命のもとへ1人目、2人目と派遣しますがその役目を果たせず、そこで3人目は、勇猛果敢な神様を派遣しその交渉に当たらせました。
大国主命は「私はいまは隠居の身なので、わが子事代主命に聞いてください」と返事をします。
そこで、美保関にいる事代主命のもとへ使いの神様が船で派遣され、事代主命にお伺いをします。
事代主命は「この国は天照大神の御子に譲るのがよろしいでしょう」とお答えになり、承諾として天逆手(あめのむかへで)と言う拍手を打たれて大英断をされたのであります。
≪これが手締めのルーツ≫
この12/3に執り行われますのが「諸手船神事:もろたぶねしんじ」です。
この諸手船神事は、美保神社の氏子で、くじで選ばれた氏子たちが、烏帽子と白装束に身をまとい、諸手船と言う船に乗り、港の中に繰り出し、使いの神様が事代主命のところへ訪れ、事代主命が大英断を下されるシーンを再現した神事です。
そしてご英断の後、事代主命は今乗ってきた船を踏み傾け,青い柴の垣根に変じ、その中に隠れられたのです。
≪これが4/7の青柴垣神事:あおふしがきしんじ≫
ところが事代主命の弟の神様は、国譲りに反対して力競べに挑まれました。
≪これが相撲のルーツ≫
しかし負けてしまい,信濃の諏訪湖まで逃げ承諾しました。
そこで勇猛果敢な神様は、再度国譲りの意思を問うと、大国主命は「ただ一つのお願いは、国を譲る代わりに、高天原の御殿と同じような大空に千木が突き出た立派な御殿を建てていただきたい。」と答えました。
そこで勇猛果敢な神様は、出雲の国に立派な御殿を建てたのでありました。
≪これが出雲大社の始まり≫
国譲りのち、高天原から三穂津姫が大国主命のお后として、稲をもって美保関にご降臨なさいました。
このように出雲に残る国譲り神話を、何百年もの間、執り行っているのが、美保関の諸手船神事と青柴垣神事であります。
是非皆さまも、出雲を代表する古代神事をご覧になってみてください。
尚 当館お泊りの方は、国譲り神話についてお話をさせて頂きます。
by nabeya_b | 2012-11-21 19:25