壮大な出雲神話の世界♪ NO.1 国引き神話 |
2012年 09月 05日 |
本年は古事記編纂1300年の記念すべき年に当たります。
この古事記の中には出雲風土記で記されたお話が数多く記述されています。その記述の中で美保関に関わるお話も出てきます。
ご好評により、再度出雲神話に登場する『神話の町』美保関をご紹介したいと思います。
美保関は神話の時代から近世のいたるまで、数多くの物語や神話、伝統、遺跡が残る
文化の薫る極めて歴史に富んだ珍しい町です。
先ず美保関の「成り立ち」からご紹介したいと思います。
「成り立ち」と言えば出雲風土記の中の有名な『国引き神話』をご紹介しなければなりません。
この『国引き神話』のお話は、出雲の国土が余りにも細長く未完成であったため、ある神様が何回にもわたって朝鮮半島、隠岐島そして能登半島から余った土地を「国来、国来」と言って、引き寄せ土地を作ったと言うお話です。
そして出来た土地が、出雲大社あたりと松江市あたりで、最後に出来た土地が美保関のあたりだと言われています。
そして引き寄せるために使った杭や綱が、出雲大社あたりでは、杭が三瓶山、綱が園の長浜。そして美保関のあたりでは、杭が大山、綱が弓ヶ浜と言われてます。
美保関の成り立ちは、この国引き神話のお話では能登半島の方から土地を継ぎ足して出来たことになります。
なんとも雄大で滑稽で、どこかしらユーモラスな古代のお話です。
この写真は、美保神社に古より残る『国引き神話』の絵馬です。
by nabeya_b | 2012-09-05 22:13