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古事記の中に登場する美保関の青柴垣神事4/7挙行!   

2013年 03月 29日
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美保関では毎年4/7に国譲りに因んだ「青柴垣神事:あおふしがきしんじ」が執り行われます。
この神事の内容を申し上げますと、

この出雲の国を治めていた大国主命のもとへ、高天原の天照大神が、出雲の国は「わが子が治めるべきである」と仰せられ、使いの神様を3回にわたって降臨させ国譲りを要求したのでありました。

大国主命は3回目の神に「私はいまは隠居の身であるので、わが子事代主命に聞いてください」と返事をします。
そこで、美保関にいる長男の事代主命のもとへ使いの神様が諸手船と言う船で派遣され、事代主命にお伺いをします。

事代主命は「この国は天照大神の御子に譲るのがよろしいでしょう」とお答えになり、承諾として天逆手(あめのむかへで)と言う拍手を打たれて大英断をされたのであります。

この12/3に執り行われるのが「諸手船神事:もろたぶねしんじ」です。

この諸手船神事は、美保神社の氏子で、くじで選ばれた氏子たちが、烏帽子と装束に身をまとい、諸手船と言う船に乗り、港の中に繰り出し、使いの神様が事代主命のところへ訪れ、事代主命が大英断を下されるシーンを再現した神事です。

そして事代主命は今乗ってきた船を踏み傾け,青い柴の垣根に変じ、その中に隠れられ自死し、また再生すると言う神事が≪4/7の青柴垣神事≫です。

この神事は4/1から4/7まで執り行れます。

ところが事代主命の弟の神様は、国譲りに反対して力競べに挑まれましたが負けてしまい、長野県の諏訪まで逃げ承諾します。そのお社が諏訪神社です。

そこで3回目の勇猛果敢な神様は、大国主命に再度国譲りの意思を問うと、
大国主命は「ただ一つのお願いは、国を譲る代わりに、高天原の御殿と同じような大空に千木が突き出た立派な御殿を建てていただきたい。」と答えました。

そこで勇猛果敢な神様は、出雲の国に立派な御殿を建てたのでありました。
≪これが出雲大社の始まり≫

このように出雲に残る国譲り神話を、何百年もの間、永遠と執り行っているのが、美保関の有名な諸手船神事と青柴垣神事です。

昨年は古事記編纂1300年でしたが、その中にこの「国譲り神話」が登場します。

是非 皆さまもこの神話に基づいた神事をご覧になってください。
きっと感動されると思います。

4/6は宵祭りで美保神社で厳かに執り行われます。
宿泊でご希望の方はご案内したいと思います。

by nabeya_b | 2013-03-29 11:06